機内食
今回は先月19日にクローズが発表されて以来あちこちで話題になっている「ストームライダー」について「機内食」という視点から紹介したいと思います。
機内食とは
言わずもがな「機内食」とは航空機内で航空会社が提供する食事のことです。機内でお金を払うことなく提供されるので一見無料サービスのようですが実は、この「機内食」にかかる料金は前もって航空運賃の一部として徴収されています。ただし最近話題になる格安航空会社(LCC)ではこの限りではありません。またメニュー、食器などは同一機体内でも座席クラスによって異なることがあります。 一般的に「機内食」を食べやすいのは国際線です。というのも国際航空運送協会(IATA)の取り決めで国際線では一定時間以上の飛行を行う場合「機内食」を提供しなくてはならないということが決まっているからです。国内線の場合は普通席では食事は提供されない場合が多いため、"庶民"には「機内食」を食べる機会がほぼありません。(国内線ではファーストクラス、プレミアムクラス利用が当たり前という方はこの限りでない)
機内食の起源
さて今では当たり前となった「機内食」ですが、誰が最初に始めたのかについては諸説あります。がその中で信頼できるものを取り上げるとそれは1919年フランスでファルマン・ゴリアト爆撃機を改造して12人の軍人を移送した時に、その飛行中に機内で昼食とシャンパンのサービスを行ったのが最初という説です。これは現在ANAやJALが行っているような民間会社による定期航空路で行われたサービスでの世界初ではありませんが、航空機内で食事がサービスされたという点で世界初です。そうして始まった「機内食」は現在各航空会社の特色・創意工夫を反映するバラエティー豊かなものとなっています。
機内食はマズイ?
しかしながら、この歴史ある「機内食」を不味いといって食べたがらない人もいます。実はこれ、好みの問題ではなく「機内食」を不味く感じてしまう科学的な理由がなんと存在するのです。まず飛行機は離陸すると高度を上げます、当たり前です。こうして高度が上がっていくと気圧と機内の湿度が下がっていきます。そして高度9000メートル付近になると甘味と塩味を感じる舌の器官が地上と比べて30%ほど鈍くなってしまいます。また湿度の低さから鼻の粘膜が乾燥して料理の匂いをうまくかげなくなります。この結果、人間は機内食を味気なく感じてしまうのです。(風邪で鼻が詰まっている時と同じ状態?)またこれに加えて最新の研究で大音量のBGM(=エンジン音)を聞きながらの食事では塩味や甘味を薄く感じるということがわかっているそうです。もちろん航空会社も最近はその問題を把握しており、塩味を濃くしたりダシを使ってみたりと様々な対応策を講じているようです。その効果の程は...。
妄想機内食
さて、そんな「機内食」ですが、ストームライダーでもキャプテンデイビスが近道をしなければ機内で提供されたはずです。一体どんなメニューだったのか、机がないのにどうやって食べろというのか、誰がどうやって1人1人に提供するのか、謎は深まるばかりです。また「機内食」は空港近くで調理され機体に積まれるのが普通です。デイビスの近道で提供はキャンセルされましたが機体には積み込まれているはず。と考えると激しいミッションで料理はぐしゃぐしゃに...。実際に「機内食」が提供されないことには何とも言えないのですが色々な想像ができますね。出来ればクローズまでにホライズンベイ・レストランで再現機内食を販売してくれたら嬉しいのですが、又はお土産等で。スターツアーズの方でも機内食のアナウンスがあったら面白いのですがこちらは"ライトスピード"を使って一瞬で(本来なら)目的地に着いてしまうため提供の暇がないようです。
まとめ
いかがでしょうか。機内食って意外と歴史ある食事だったんですよ!次のフライトでは是非嫌わずに食べてみてください、意外な発見があるかもしれませんよ?
出典
・航空会社のマーケティング戦略-商品としての機内食の検証-
・関西国際空港 航空機内食の調整・品質について
・なぜ機内食はまずく感じるのか?
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